2011年4月27日水曜日

イ・ミョンセ監督が語るアン・ソンギさん

先日、大分県別府市で開催された第3回別府八湯♨日韓次世代映画祭にいらした、イ・ミョンセ監督のインタビューです。


アン・ソンギさんに最初に会われたのはどんな機会でしたか?
イ・ジャンホ監督の演出部にペ・チャンホ監督と一緒に所属していたのが縁で、彼が「コバン村の人々」という映画を演出する時に、編集室で会いました。82年ごろだったかな。

どんな初印象でしたか?
そうだな… いい人そうだったよ(笑)。

アン・ソンギさんのその映画はまだ見ていなかったけれど、子役でスターだった人でしょ? ちょっとずつ作品を見て行ったけど、なかなか子役時代のイメージと青年のアン・ソンギさんを最初はピッタリ合わすことができなかったね。

多くの作品を撮影されましたが、何かエピソードがございますか?
何しろたくさんあるからね…

「鯨とり コレサニャン/고래사냥」の撮影時、ほんとに寒かったんだけどね、その寒さに耐えかねてアン・ソンギさんにしては悪い言葉が出たかな(笑)。

それから「NOWHERE 情け容赦無し/인정사정 볼 것 없다」の最後の決闘シーン、

一週間雨の中で撮影時してた時、パク・チュンフンさんがアン・ソンギさんに「この雨のシーン、取り直しになったらどうしましょうか…」と尋ねたんだよね。そうしたら彼が「[取り直すなら]雨を雪に変えてくれ!」と。

つまり、どんなに辛いことがあっても不満を言わない彼なのに、
そんな言葉が出るくらい鯨とり…」と「NOWHERE…」の2作に限っては大変な撮影だった、ということ。

2009年、監督が第2回日韓次世代交流映画祭にいらっしゃった時に、「NOWHERE…」の制作発表まではアン・ソンギさんが出演するかどうかを迷われていた、でも記者会見場で「はい、参加します」と突然はっきり出演の意思を表明された、とおっしゃっていましたね。その理由は解明されましたか? 
いや、まだだね。今度聞いてみたら?(笑)

(映画祭で)「デュエリスト/형사 Duelist」上映後に観客からの質疑応答でも出ていましたが、監督の作品は視覚的に訴える作品が多いですね。小さい頃からそういった感覚に優れていたように思われますか?
うーん、どうかなぁ…[しばし考える]。
そうだね、美術や漫画は好きだったし、絵もよく描いていましたよ。今でも絵コンテも描くし。

近々に監督がアン・ソンギさんとご一緒にお仕事をされるかも、という話を聞いたのですが。
最新作の「ミスターK」のシナリオはまだ製作途中だけれど、一緒にできるかどうか話しているところ。肯定的に考えてくれているようですね。

この6月に「鯨とり…」が日本でリバイバル上映になります。一言お願いします。
「鯨とり…」には僕も出ているからね、靴みがきの役で。
これは初・助監督作品だったから、いろんな意味で思い入れ深い作品だね。

ーー
イ・ミョンセ監督、朝早くのインタビューにおつきあいいただき、ありがとうございました!
最新作も楽しみにしています。

(通訳:김승아、翻訳補助:이태우)

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