
アン・ソンギさんと最初にお会いになられたのはいつでしたか? またその時の印象は?
1980 年の前半、「風吹く良き日」の助監督時期に偶然、光化門(クァンファムン)の喫茶店で会いました。その場に私はイ・ジャンホ監督と一緒にいたのですが、青 年アン・ソンギ氏を初めて見る瞬間でしたね。もちろん子役時代のアン・ソンギ氏はスクリーンで何度も見ましたが。
第一印象は、人間的には謙虚で誠実な人と感じたし、演技者としても知的でありがながら庶民的な役まで全部こなすことができるのではという雰囲気が感じられました。
撮影中、何か特に印象深く残っているエピソードはございますか?
13本もの作品を一緒に作ったので1本1本それぞれの記憶は思い出せませんが、
●『鯨とり』ではミヌの衣装を探すために二人して色々な市場を歩き回り、南大門市場でふさわしい服を選び出すことができ、喜んだこと
●そうして手に入れた衣装にあのポケットを、アン・ソンギ氏自身が家で裁縫して付けたというプロ根性
●本当に息がよく合った演技者で、監督の私をいつも信頼したこと
ですね。
今回の日本でのリバイバル上映に関して、日本のファンの方々にメッセージをお願いします。
二つの作品とも1980年代に日本の韓国映画ファンから愛してもらった作品ですが、2011年、このようにして日本の観客の方々にまた見ていただけることが本当に嬉しく、当時の封切の時のように心が踊ります。
この映画を通じて、「鯨とり」の主人公らと共に日本の観客の皆さんがご自身の心の中の「鯨」を探すことを願って… 機会があれば私も公開時に、日本に行ってみたいですね。
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ペ・チャンホ監督、お忙しい中丁寧にご回答いただき、ありがとうございました。
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