2012年10月21日日曜日

第17回釜山国際映画祭 OPEN TALK 2

第17回釜山国際映画祭 OPEN TALKスチール写真はこちらです。

先日10月5日18:15から始まったタン・ウェイさんとのOPEN TALKです。一部、歓声等が大きく聞き取りづらいところがあり、全てをご紹介しておりません。その箇所は伏せ字●にしてあります。予めご了承ください。

[ご登壇]アン・ソンギさん
 「こんばんは。タン・ウェイさんと昨晩、開幕式でご一緒できて楽しく過ごすことができ、嬉しく思いました。今日再び、短い時間ですが皆さんと一緒によい話ができればと思います。ありがとうございます」

タン・ウェイさん
「アンニョンハセヨ〜[韓国語であいさつ]。またここに再び来ることができ、嬉しく思います。今夜は気候もよく、皆さんも楽しい時間を過ごしてください」

司会者
「昨晩の開幕式の司会では、タン・ウェイさんが中国語、アン・ソンギさんが韓国語というお互い違う言語で話された初めての試みでしたが、例年よりも完璧に、自然に進行されましたね。[そのことに関してメディアも]多く取り上げていました。そのことについてまずはお聞かせください」

アン・ソンギさん
「えぇ、とても徹底的に計算された演技でした(笑)。皆さん後から『いや~、中国語も上手いんですね』と言って下さいましたが、そうではなくて、このように[実際タン・ウェイさんの顔を見て]お互いの目を見ながら、[相手の台詞が終わって]すぐ『あぁ、そうですか』と話せば自然ではないだろうかと呼吸を合わせていたので、昨夜は終始うまく行きました」

タン・ウェイさん
「皆さんに秘密をひとつ申し上げますと、アン・ソンギ先生も中国語がよくお分かりですし、私も韓国語がよく分かるんですよ(笑)。アン・ソンギ先生のような方とご一緒できて幸運だったと思いますし、2人で呼吸を合わせれば言語の壁を越えることができると考えています」

司会者
「そういうこともあるとは思いますが、お二人とも経験が多くおありになるからだと思います。アン・ソンギ先生は『墨攻』(2006)で、中国人スタッフ達とお仕事なさる映画に出演なさったことがあるじゃないですか」

アン・ソンギさん
「そうですね、その時よりも前に『武士』でチョン・ウソンさん、チュ・ジンモさん、チャン・ツィーさんと一緒に撮ったことがあり、2001年に6ケ月間、中国にいました。帰って来た当時は、簡単な中国語ならだいたい不自由ない程度に理解できていたのですが、今ではもうすっかり忘れてしまいましたね。そして4年前ですね、アンディ・ラウさん、ファン・ビンビンさんと一緒に『墨攻』を撮った時のことも思い出します。はじめは何となく感覚で、それから簡単な中国語で意思疎通しました。

司会者
「[私たちは普通]韓国人スタッフの多い状況で演技するじゃないですか。昨日のように韓国人スタッフ、中国人スタッフと比較できるような環境でお仕事なさっていかがでしたか?」

タン・ウェイ
「[自分が携わる]作品があまり多くない中で、やはり中国語の作品が多いために、●

モデルとして多くの行事に出ましたが、初めて[このような]レッドカーペットという場に出て緊張していました。でも、アン・ソンギ先生のおかげで、腕を組んだ瞬間、気持ちを楽に持つことができました。

アン・ソンギ先生は素晴らしい演技者でいらっしゃるから、共演者に対して緊張を解く魅力がおありの方なのでは、と思いました」

アン・ソンギさん
[間髪入れず]「謝々」(会場大喝采)

タン・ウェイさん
「ほら、中国語、よくご存知でしょう?(笑)」

司会者
「昨夜の開幕式の何か面白いエピソードがあれば教えてください」

(特に答えが無かったので)

司会者
「では、具体的にお尋ねしますね。先ほど演技の話が出ましたよね。[演技と言えば]台本の練習をするじゃないですか。台本の練習をする時、それから演技が進行し、終わるまでの話を聞かせてください」

アン・ソンギさん
「最初は、開幕式のリハーサルを10月3日に行いました。その時にタン・ウェイさんが『[進行は]英語ではどうでしょうか?』とおっしゃったんですね。[タン・ウェイさんの母国語である]中国語はネイティブとして話されるので自然です。もちろん英語も非常に流暢に話されるのですが、[舞台で話をする]俳優全員にとって[英語が母国語でないため]負担に感じるかもしれないでしょう? 私は大丈夫ですよ、英語の聞き取りは得意ですので(笑)。翌朝、タン・ウェイ氏が『中国語と簡単な英語のチャンポンで話をすればどうでしょう?』というアイディアを出してくれたんです。それがかえって、自然なやりとりで進行できて、よかったです。

…あぁ、何か面白い話をするはずでしたね(苦笑)」

タン・ウェイ
「大変な思い出というよりは、私が中国語で話をしても、アン・ソンギ先生がとても素敵で魅力的だったので、横にいるだけで楽に話をすることができたのではと思っています。

十分に準備をなさっていた監督、シナリオ作家の方へも感謝の念でいっぱいです。

最初に始めた頃は、[私が]失敗しなければいいな… と思っていました。

アン・ソンギ先生も同じような経験があるのかなと思っていたのですが、[母国語でない]外国語、英語のような他言語で進行をしたり、1か月という時間で練習したり、専門的な話をして、発音とかこのような過程が大切だと。アン・ソンギ先生もそうではないかと思って…」

アン・ソンギさん
「当然でしょう。中国語の準備があれば、[ある分だけ]よいでしょう。タン・ウェイさんがこのように完璧主義者ですし、私も若干そうですが(笑)」

タン・ウェイさん
「私は完璧主義者ではなく、むしろアン・ソンギ先生の方が完璧主義者ではないかと思います。セリフを練習するときに、つき合っているような感じで練習したという話を聞いたことがあります」

アン・ソンギさん
「私が『武士』で中国語を話す時があったのと、日本映画「잠자는 남자(眠る男)」に眠る男として出演して一言だけ[日本語]話す場面がありました。3、4ケ月くらい練習したのですが、特に「잠자는 남자」では… 日本人の方、[会場に]いらっしゃるでしょう? 「잠자는 남자」は日本語で?[会場に問いかけ、会場より『眠る男』の声があがる]「『ネムルオトコ』? いや、そうじゃないでしょう…?」

司会者
「…日本人の方がそうおっしゃっているのですから(苦笑)」

アン・ソンギさん
「『잠자는 남자』で、[山の中で話す]セリフが『森の向こうにもう1つ村があるんですよ』というセリフを言うのですが。で、練習したんですが、撮影の日にセリフを監督の前で、小栗康平監督、この方も完璧主義者なんですが、「じゃあ、ひとつ言ってみてください」ということで[声をわざと低めに]『森の向こうにもう1つ村があるんですよ』… と言ったのですが、「何か変だ」と。3、4ケ月その一言だけ練習したのにですよ。結果としてセリフを直して、『あります』より『あるんですよ』が楽に聞こえるだろうということで『あります』になったのですが、[言いたいのは]俳優として練習は非常に多く積むものです。映画俳優達が準備をし、練習をすることは非常に[演技の]助けになるものです。


例えば、乗馬に関して言えばいい例でしょう。3~4ケ月前に馬に乗ったんですね。チョン・ウソンさんがとても上手く乗りこなし、我々が驚いたのですが、『武士』の撮影時に一緒に学んだのにですよ。完璧に努力をすることは映画だけでなく、自身に[の演技に対する姿勢に]とってもいいように思います。

あ! それと、エピソードがもう一つありましたね、昨日」

司会者
「ついに!」

アン・ソンギさん
「タン・ウェイさんが…」

タン・ウェイさん
「観客にその話をしてはだめでしょう?」

アン・ソンギさん
「ははは! タン・ウェイさんがちょっと背が高いでしょう? 私は中間くらいですかね。最近の後輩の俳優は皆、本当に背が高いじゃないですか。180cm、190cmとか多いし… 私も以前は背の高いうちに入っていたのですが… 最近は中間くらいですね。タン・ウェイさんが本当に背がこんなに高いので、私より背が高くなったら『本当にすみません…!』と、私より背が高くなってはいけないと思っていらっしゃったようです。私も『男性[ホスト]として低くなってはいけない!』と(笑)。だから、開幕式を見ていただければ分かるように背丈が同じですよ。一生懸命背筋を伸ばしたから(笑)」

司会者
「アン・ソンギ先生がいつも謙虚な姿勢をしていらっしゃるから… 皆さんに実際どれだけ背丈が一緒か…[立ってみてください]」

[席から立って、並んでみて](会場歓声)

司会者
「では、最後にタン・ウェイさんから何か面白いエピソードがあれば」

タン・ウェイさん
「開幕式の面白い話というよりは個人的に感動を受けた話を差し上げたいと思います。舞台裏で化粧を直していた時のことです。記者達が写真を撮ろうとしていたのを外に連れ出して、私は知らなかったんですけど、マネージャーから聞いたところによると、アン・ソンギ先生が記者と一緒に[会場外に]出て下さったそうです、[化粧直しが]見えないように」

[会場歓声・拍手]

そして頼もしいという感じを受けて、登壇する時、human(人間的)な印象を受けながら舞台に上がっていました。

[会場歓声・拍手]

次回、機会があったらアン・ソンギ先生が中国語を話して、私が韓国語を話すオープン・トークや撮影があればいいと思います」

アン・ソンギさん
「期待しています」

司会者
「えー、もっと時間をかけることができればいいのですが、終わりの時間がせまって来ていて… 今日は5日ですけど、10月7日、タン・ウェイさんの誕生日なんですよ。皆さんと一緒に誕生日のお祝いをしたくて、ケーキも用意しました。

[観客より「誕生日おめでとう」の合唱]

お祈りをしてからロウソクを吹き消すタン・ウェイさん。

[最後に会場の観客とフォトタイム]

アン・ソンギさん
「ありがとうございました」

 タン・ウェイさん
「来る度に皆さんにお会いできれば嬉しいです」
 
[翻訳協力:小栁宏美]












2012年10月20日土曜日

MBN「60分の奇跡」一部

先日のMBN「60分の奇跡」にて、「人情事情お構いなし/인정사정 볼 것 없다」(1999)についてです。

2012年10月13日土曜日

第17回釜山国際映画祭閉幕式

13日午後行われた、第17回釜山国際映画祭閉幕式でのご様子です。

2012年10月11日木曜日

「위험한 관계」VIP試写会

10日午後、CGVヨイドで行われた「위험한 관계」VIP試写会のフォトウォールの前にて。
その2

2012年10月10日水曜日

「주리/JURY」スチール写真






[ソース:アシアナ国際短編映画祭資料室より]

「주리/JURY」フライヤー

先日、アン・ソンギさんが手にされていた、第10回アシアナ国際短編映画祭オープニング作品주리/JURY」フライヤーです。

  


2012年10月8日月曜日

第17回釜山国際映画祭 Korean Cinema Retrospective Night

5日22:00から始まった、Korean Cinema Retrospective Nightにて。Hermès特製のディレクター・チェアは今年신영균/シン・ヨンギュン氏に贈られました。

2012年10月7日日曜日

第17回釜山国際映画祭 싸이さんと

6日19:00から釜山ロッテホテルにて行われた「Lotte Night」にて、歌手싸이/サイさんと握手

2012年10月5日金曜日

第17回釜山国際映画祭 OPEN TALK

5日18:15から始まったタン・ウェイさんとのOPEN TALKは野外特別会場にて行われました
 

特別な技術を要する演技(乗馬や外国語のセリフ)について、互いのエピソードを交えながら進められたトーク
 
内容はまた後日アップ予定です。

第17回釜山国際映画祭開幕式

ご登壇直前です。
  
フォトウォールの前にて。
 
司会は中国の俳優タン・ウェイさんと一緒に韓国語・中国語を交えて進められました。




2012年10月4日木曜日

第17回釜山国際映画祭開幕式直前

手にされているのは第10回アシアナ国際短編映画祭オープニング作品「JURY」のフライヤーです。あと約2時間後にレッドカーペットが始まります。